荷風の女

結婚するかしないか。。。 

荷風にとって

“結婚とは、最初長くて三個月間の感興を生命に、一生涯の歓楽を犠牲にするものだ。“

けれども、周囲からのプレッシャー、特に父親の強硬姿勢で、荷風はよねと結婚させられた：

•  荷風は結婚してもずっと芸者と付き合った
•  父親がなくなったと、荷風はすぐ離婚した
•  よねの実家から五百円の慰謝料を請求された

＊  すぐ八重次と言う芸者と結婚した

＊  八重次は荷風を浮気して、

  一年間あと突然に家出をしてしまった 

八重次との懐かしくほほえましい思い出も

  荷風の未練もあった

最もこ好んでいた女　（結婚しなかった）

•新橋芸者の中でも美人で有名な富松と付き合っていたときに八重次と浮気した

•八重次をしっとして、富松は結局荷風から身を引いて、荷風の未練を起こした

•荷風と富松はお互いにの名前を腕に入れ墨していた

『愛人一覧表』

“つれづれなるあまりが帰朝以来馴染を重ねたる女を左に列挙すべし” 

 出典：　松本哉、『女たちの荷風』白水社、東京２００２

• たいていの女は芸者だ
• 表によると、五十五歳の荷風は二十四歳の女と付き合った
• この表を作ったときと言えば、荷風は五十八歳だった！！！　ー　荷風は若い頃に戻ろうとした、荷風の日記はずいぶん早い時期から『老い』を嘆く記述があった。
  

 エロ爺として。。。

ある作品はエロ過ぎると言われて、検閲された、たとえば　『腕くらべ』と言う小説

『四畳半襖の下張』と言う春本も書いたが、自分の名前を使ってこれを発刊できなかった

１９７３年にその春本に基づいた映画は想像された。トリュフォーと言う有名なフランス人の監督によるとその映画は素晴らしい！！！

 

荷風の思想

荷風の座右の銘

「まことに色の世の中なれば兎に角戯れ遊ぶべし。人間わずか五十年と言えど四十からはぱっとも遊びにくし。その内も十七八までは何の心もなく世をくらせば差引 残り二十二年程なり。それさえ半分は寝て過ごせばわずか十一年なり。それも悉く通い詰にする人あらんやうもなれば、よく遊んでからが、高が五十年の中に丸 十年とは遊ばれぬ人間世としるべし。」

快楽を一番大切にした荷風は若い頃から欲情を抑えられなかった。
十六歳の時そのように書いた：

”その頃からさまざまな欲情の発動を感じ始めたのだ。”

吉原は荷風の楽園になった：

 

 “素人の女性を口説こうとすれば面倒な勇気や準備、手続きが必要になってくる。しかし『吉原』に行けばコトは簡単だ。“

荷風にとって芸者と遊女は普通の妻より正直な女だった。

自分の規則を守った。。。

 ”僕は若いときから一種の潔癖があって、

１。人の前で酔払はない事､

２。処女を犯さない事､

３。素人の女に関係しない事。

 　　　　　　　　此の三箇条を規則にしている…“

子を儲けたくないと思い、必ず避妊具を使用していたといった。

自分の子供を持たなかったけど養子が一人いた。

『父荷風』という本を書いた永井永光だ。

永井荷風年譜

永井 壯吉

1879年（明治12年）12月3日～1959年（昭和34年）4月30日

本名は永井 壯吉（ながい そうきち）だった。ペンネームをつけた理由は女と関係があるに違いない。中学校の頃荷風が瘰癧という病気になって入院してしまった。その時、ある看護婦に一目惚れしてしまった。看護婦の名前は「オハス」だったから、永井は近いものを考えた末に、荷風と言う字を選んだ。「荷」と言う字はオハスと言う植物を表す字の一つだ。

•家族との関係はいつもあまりよくなくて、祖母に育てられた

•１８歳：中学校を卒業して、第一高等学校を受験するが不合格

•２０歳：落語家の弟子になった。しかし父の反対で落語家修行を断念した。

•２０歳：家の本を売り捌いた金で遊郭へ入り浸るなど、

外国語学校を第2学年のまま除籍となる。

•２１歳：歌舞伎劇作者の門下となった

•２２歳：雑誌記者になる。9月、同社を解雇。フランス語の初歩を学ぶ。年末ゾラの作を読み感動する。

•２３歳：父の勧めで渡米

•２６歳：ニューヨークに出、翌月からワシントンの日本公使館で働く

•２８歳：銀行リヨン支店に転勤

•２９歳：銀行をやめた後、2か月ほどパリに遊ぶ。7月、神戸に到着。8月、『あめりか物語』を発表。

•３０歳：『ふらんす物語』刊行直前に発禁となる

 なぜならば荷風は自分の伝統的な文化を守る国をほめて（ポーランドも記載した！）、考えずにアメリカを真似する日本を批判したからだった。

•３１歳：慶應義塾大学文学科、森鴎外の推薦により、教授に就任。5月、雑誌『三田文学』を創刊、主宰した

•３３歳：よねと結婚

•３４歳：父の死後まもなく、ヨネと離婚

•３５歳：八重次と結婚

•３６歳：八重次と離婚

•３７歳：慶應義塾を辞め、『三田文学』から手をひくこととする

•３８歳：日記の執筆を再開

•６３歳：文化勲章受章

 

７９歳：没、死因は胃潰瘍

新しい単語表

日本語	読み方	英語	ポーランド語
快楽主義	かいらくしゅぎ	hedonism	hedonizm
中毒	ちゅうどく	addiction	nałóg
本名	ほんみょう	real name	prawdziwe imię
落語家	らくごか	comic story teller	ten, kto opowiada rakugo
断念	だんねん	giving up	przestać, poddać się
売り捌く	うりさばく	to sell on a large scale	sprzedawać na dużą skalę
遊郭	ゆうかく	red light district	dzielnica rozkoszy
入り浸る	いりびたる	to stay long	ciągle przebywać
除籍	じょせき	removing a name	usunąć z listy
解雇	かいこ	discharge	zwalniać
渡米	とべい	going to USA	podróż do USA
発禁	はっきん	suppression	zakaz (publikacji)
推薦	すいせん	recommendation	rekomendacja
就任	しゅうにん	assumption of office	objęcie urzędu
創刊	そうかん	launching	zacząć wydawać
主宰	しゅさい	supervision	zarządzać czymś
執筆	しっぴつ	writing	pisanie (zawodowo)
没	ぼつ	death	śmierć
胃潰瘍	いかいよう	stomach ulcer	wrzody żołądka
心境	しんきょう	mental state	stan psychiczny
遊里	ゆうり	red light district	dzielnica rozkoszy
座右の銘	ざゆうのめい	motto	motto
戯れる	たわむれる	to flirt with, to play	bawić się, flirtować
ぱっと	ぱっと	suddenly	nagle
差引	さしひき	balance	równowaga
悉く	ことごとく	altogether	w pełni
通い詰める	かよいつめる	to visit frequently	często odwiedzać
欲情	よくじょう	desire	pożądanie
口説	くぜつ	lover’s tiff	sprzeczka kochanków
潔癖	けっぺき	love of cleanliness	umiłowanie czystości
処女	しょじょ	virgin	dziewica
儲ける	もうける	to have a child	mieć dziecko
避妊具	ひにんぐ	contraceptive device	środki antykoncepcyjne
養子	ようし	adopted child	adoptowane dziecko
つれづれ	つれづれ	tedium	nuda
帰朝	きちょう	returning from abroad	wracać z zagranicy
馴染み	なじみ	intimacy, friendship	przyjaźń
列挙	れっきょ	list	wymieniać
感興	かんきょう	fun, inspiration	inspiracja
犠牲	ぎせい	sacrifice	poświęcenie
強硬	きょうこう	strong, stubborn	uparty
姿勢	しせい	attitude	postawa
慰謝料	いしゃりょう	consolation money	rekompensata
請求	せいきゅう	claim,demand	żądać
未練	みれん	lingering affection	przywiązanie
入れ墨	いれずみ	tatoo	tatuaż
エロ爺	エロじじい	pervert	zboczeniec
検閲	けんえつ	censorship	cenzura
春本	しゅんぽん	pornographic book	utwór pornograficzny